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高尿酸血症(痛風)

高尿酸血症(痛風)のイメージ画像

ある日突然、足の親指に起こる激痛発作!

何らかの原因によって過剰な状態になってしまうと高尿酸血症と診断されます。
尿酸は水に溶けにくい性質で、血液中で過多になると結晶化(尿酸塩)するようになります。これが関節(とくに足の親指の付け根)に溜まるようになると、その部位が腫れて激しい痛みに襲われるようになります。これを痛風発作と言います。

同発作は始まってから24時間以内が痛みのピークで、1週間ほど経過すると消えていきます。
ただ、今後もいつ発作が起きるかはわかりませんし、高尿酸血症の患者様の場合は、いつ痛風発作が起きてもおかしくありません。

高尿酸血症について

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高尿酸血症と診断を受けても痛風発作が起きないこともあります。
この場合は放置になりがちですが、他にも痛風結節、尿路結石、腎障害(痛風腎)、といった病気を併発することもありますので、高尿酸血症の患者様は、症状がなくても尿酸値を下げる治療を行うようにしてください。

尿酸が増える原因については、主に3つのことが考えられます。
ひとつは尿酸が過剰に産生されてしまうケースで、この場合は先天性の代謝異常、造血器疾患、アルコールの過剰摂取(尿酸値が上昇する)、プリン体(尿酸の元)を多く含む食品(鶏・牛・豚レバー、マイワシ など)の摂取、激しい無酸素運動といったことが挙げられます。

もうひとつは、尿酸の排泄が悪くなることで尿酸値が上昇するケースで、遺伝的要因、脱水症状、ハードな無酸素運動、腎不全といったことがきっかけとなって起きます。

3つ目は上記2つのことが重なって起きる混合型です。

高尿酸血症(痛風)治療について

生活習慣の見直しです。食事面では、プリン体を多く含む食品は避け、栄養バランスがしっかりとれているメニューに努めるほか、お酒好きな方は節酒をします。また水(もしくはお茶)を1日2ℓ以上飲むようにし、体内の尿酸を尿によって、できるだけ排出していきます。

このほか運動も尿酸値を下げるのに有効で、適度な有酸素運動をするのが効果的と言われていますので、1回30分ほどのウォーキングを継続的に行います(無酸素運動は逆に尿酸値を上げてしまうので要注意です)。このように日頃の生活習慣を整えてから尿酸値を下げる治療薬として、尿酸生成抑制薬や尿酸排泄促進薬を使用していきます。

なお痛風発作の症状を訴えている患者様の場合は、同発作の治療で必要とされる、NSAIDsやステロイド薬などの薬物療法を用いて痛みや腫れを抑えていきます。
そして、これらの症状が完全に治まったことが確認できたら尿酸値を下げる治療を開始していきます。